スターポリプの飼育方法について徹底解説!

こんにちは、harutoです。

こんな人に読んで欲しい
・スターポリプを飼育してみたいけど、難易度がわからない・・・
・とりあえずサンゴ飼育に挑戦してみたい!
・綺麗ですぐに成長するサンゴを飼育したい!

今回は、海水水槽初心者にとてもおすすめのサンゴ、スターポリプについて解説していきます。

目次

スターポリプとはどういうサンゴ?

スターポリプは、美しいの草原のようにライブロックや底砂を覆っていくサンゴです。

サンゴの分類で言うと、ソフトコーラルという仲間に属しており、固い骨格がありません。

ソフトコーラルとは
訳すと「やわらかいサンゴ」というとおり、固い骨格を持っていません。正確には細かい骨片を持っているらしいのですが、触ってみるとふにっと柔らかいです。死んだら骨格が残らないで溶けてしまうのが特徴です。固い骨格を持つハードコーラルは死ぬと根本の骨格が現れます。

共肉と呼ばれるサンゴの肌みたいなところは紫色をしており、ポリプが出ていない状態であればただ紫色のブツブツしたものが出ている状態となります。

ソフトコーラルの仲間は比較的丈夫ですが、その中でも特に丈夫な印象があります。

色は目の覚めるような蛍光グリーンやパープル、イエローなどがあります。

成長していくと共肉が広がるように成長し、きれいな草原を作ってくれます。

横にも広がりますし、立体的に重なったりもします。そうなるとよりフカフカなじゅうたんのようになります。

フカフカしていて気持ち良さそうなので、カクレクマノミも思わずモフモフしにやってきます。

スターポリプの飼育難易度は?

飼育難易度ですが、とても簡単です!!

サンゴの飼育難易度を決める基準としては、個人的にはどれくらい綺麗な水質を要求しているか、また水質の変化にどれくらい強いかだと思っています。

このスターポリプに関しては、硝酸塩の値が高い水槽だとしても問題なく飼育できる印象があります。

ちょっとやそっとの水質の変化にはびくともしません。

サンゴ飼育をしたことがない海水水槽初心者の方にも一番におすすめしているサンゴがこのスターポリプなのです!

海水魚を問題なく飼育できている水槽であれば、綺麗なじゅうたん、草原を広げてくれるでしょう。

スターポリプを飼育するための環境

水温について

水温はできるだけ25度前後をキープしましょう。

水槽用クーラーがあれば全く問題ありませんが、ない場合は冷却ファンなどで対応しましょう。

経験上、30度近くになった時も元気でした。笑

サンゴは高水温に弱いですが、スターポリプは平気です。

さすがに何日も高水温だとダメージは大きいと思いますが・・・

状態よく飼育するためには、25度前後で一定に管理しましょう。

水質について

サンゴといえばKHだのカルシウムだの、水質の管理が大変なイメージがありますが、スターポリプに関しては特に考えなくてもオッケーです。

サンゴ飼育に必要最低限な要素の補給に関しては定期的な水換えで問題ありません。

新しい栄養素は新しい人工海水の中に入っている成分で補ってあげましょう。


また、硝酸塩に関してもそこまで気にしなくても大丈夫です。

とは言うものの、海水魚がバタバタと死んでいくような硝酸塩濃度であれば当然問題ですが、海水魚を問題なく飼育できているような環境であり、定期的に水換えを行っているのであれば問題ないかと思います。

値で言えば、海水魚の許容と言われている50ppmだとさすがに多すぎる感じがします・・・

30ppm未満に抑えることを目標にしてみましょう。

これ以上にならないように水換え等で維持しましょう。

「うちは50ppm以上でも元気にしているよー」っていう人もいるかもしれません。

確かにそれでも状態よく飼育できている方もいます。

正直硝酸塩がサンゴに与えるダメージっていうのはよくわかりませんが、硝酸塩は少ないに越したことはありません。

しかし常に0になるくらい綺麗すぎる水質であればポリプの開きがイマイチのように感じます。そこがサンゴ飼育の難しいところではありますが・・・

(硝酸塩が0で困っているって言う方は海水初心者にはあまり多くはないと思います。)

個人的にはちょっとあるくらい、2〜10ppmくらいだとポリプをフサフサさせてくれる印象があります。

ただ、スターポリプに関してはそこまで意識しなくても大丈夫です。

水流について

水流はあったほうがいいです。

水槽サイズにもよりますが、濾過フィルターなどから水槽に流れ込む水流だけでも飼育できなくはないですが、ちょっともの足りない印象があります。

30㎝キューブのような小型水槽であれば問題ないかもしれません。

可能であれば別で水流ポンプを設置して、全体がユラユラ揺れるくらいの水流を目指しましょう。

目的としては、スターポリプ表面に付着したゴミなどを吹き飛ばすことです。

あまり水流がないと、ゴミが溜まり、苔が発生したりしてポリプを出さなくなってしまいます。

スターポリプに関しては、水質よりも水流にこだわったほうがいいでしょう。

照明について

照明に関しては、蛍光灯1本のような簡易的なライトでも飼育できてしまいます。

しかしサンゴ用のLEDライトなどで飼育するとポリプが綺麗なのはもちろんのこと、成長スピードも早くなります。

特にメタリックグリーンのスターポリプが青いライトの下で光り輝く様子はとても美しいです。

餌は必要?

特に必要はありません。
レッドシーさんのリーフエナジー等、液体フードを与えると成長が早くなります。

飼育ポイントまとめ
水温 
25℃前後をキープしましょう。

水質
硝酸塩、リン酸塩はできるだけ少ないほうがいいですが、許容範囲はかなり広いです。
定期的な水換えを行えば問題ありません。

水流
強すぎず、弱すぎず、全体がゆらゆら揺れるのがちょうどいいです。直撃は避けましょう。


弱い光でも飼育は可能、サンゴ用のLEDがあればよりいいです。


特に必要はないが、液体サンゴフードをあげると成長が早くなります。

スターポリプの毒性と設置場所

スターポリプの毒性は非常に強いです。

他のサンゴにフサフサのポリプが接触するとすぐに相手がダメになってしまいます。

成長も早いため、他のサンゴのエリアまですぐに広がっていくので注意が必要です。

ですので、他のサンゴからできるだけ離すのが無難でしょう。

設置場所ですが、サンゴの形状からも水槽の一番下、砂の上に設置するのがおすすめです。

水槽の一部分が草原のようになり、とても綺麗です。

水槽の底に置くと、水流がちょうど水槽のガラス面に跳ね返り、弱まったいい感じの水流が当たります。

また、ライブロックの上に置いてしまうと、どんどんライブロックからライブロックへと広がっていくため、管理が大変になります。

砂の上であれば、広がっても砂がちょこっと付くだけで簡単に剥がすことができます。


スターポリプのすぐ上にサンゴを設置する際にも注意が必要です。

もし落下してスターポリプの上に乗ってしまったら、スターポリプの毒にやられてしまいます。

ですので、スターポリプの直上にサンゴを設置する際は、コーラルグルーなどでしっかりと固定してやりましょう。

固定していないと、ヤドカリやカニさん、貝類に軽く押されただけですぐに落下してしまいますので注意してください。

スターポリプの成長記録

スターポリプがどれくらいのスピードで成長していくのか見ていきましょう。

水槽に入った際の様子がこちらです。

小さなブロックの上にちょこんと乗っている小さなスターポリプです。

このサイズであれば安い時で1000円以内で購入することが出来てしまいます。

約5ヶ月経過したのがこちらです。

小さなライブロック全体まで広がっています。

ちなみにコンディションがハマれば成長スピードはもっと早いです。

さらに成長を続けて厚みが出てきました。

じゅうたんのように平たく成長するパターンや、折り重なるように立体的に成長することもあります。

全体的にボールのように広がっています。

2年以上経過したのがこちらです。

でかくなりすぎたので、カットして株分けするくらい、すくすく成長しています。

ちなみに照明の種類が変わり少し見た目が変わっています。

高性能なサンゴ用LEDであればよりポリプが綺麗に見えます。

ライブロックを超えて砂の上まで広がっています。

スターポリプを株分けしよう!

スターポリプの株分けはとても簡単です。

あまりにも増えすぎたら自分でカットして増やしたりスッキリさせましょう。

カット方法

切れ味のいいカッターでスパッといくか、同じく切れ味のいいハサミでばっさり切ってください。

ライブロックから剥がすのは難しいので、砂の上に伸びている共肉や、上に立体的に膨らんでいる共肉をカットしましょう。

注意してほしいのは、市販のカッターの刃などはサビ防止で油が塗られている場合が多いため、事前に拭き取ることをお勧めします。

海水ショップなどにはサンゴのカット専用のメスやハサミも売られています。

今後サンゴをカットする機会が増えるのであれば、購入するのもいいかもしれません。

あまり小さくカットしてしまうと体力的に不安ですので、4㎝四方くらいであれば安心です。

薬浴させよう!

カットしたスターポリプは丈夫とはいえ、弱っている状態です。

この状態だと病気に感染する可能性もあります。

ですので、カットした後は薬につけるのをオススメします。

薬と言っても、中身はヨウ素です。

細菌類からの感染を予防し、さらにすでに抵抗力が低下したサンゴに再び活力を与えるための活性剤なのです!

うがい薬みたいなこちらのリーフディップを海水に規定量混ぜると、ディップ液の完成です。

カットしたあとはこのディップ液に浸しましょう。

時間は1分くらいで十分です。

説明書きにはもう少し長い時間つけるよう書いていますが、カットしたてのサンゴであればこれくらいでいいらしいです。

スターポリプに関してはとても丈夫ですので、この作業を省略してもいいような感じがしますが、念のためにやっておきましょう。

土台に乗せよう!

これはカットの前にやっておいてほしいことですが、カットしたスターポリプをくっつける土台を用意しましょう。

小さめのライブロックやプラグがいいでしょう。

安いもので大丈夫です。いっぱい入っている方がお得だったりします。

キノコの形のプラグであれば、フラグラックに乗せて安全に成長させることができます。

その後、突起をカットしてライブロックに付けるというのもありです。

突起をカットする方法としては、ホームセンターなどに売っているニッパーでも簡単にカットすることができます。

コツとしては、ニッパーの先端部分のみをプラグにあて、思い切り力を込めます。

海水を入れたバケツの中でやることをおすすめします。


そして、サンゴ用の接着剤も用意します。

この接着剤は出してみるとドロドロしているアロンアルファみたいな感じです。

水中につけると固まります。

土台にコーラルグルーを塗り、上からスターポリプを乗せて接着しましょう。

ポリプが出る向きを間違えないようにしましょう。

まとめ

初心者におすすめのサンゴであるスターポリプですが、海水水槽をはじめたばかりの初心者の方はもちろん、ミドリイシを飼育している上級者の方にも人気のあるサンゴです。

飼育が簡単であり、増えやすく、美しい。

そして価格も比較的安価であるため入手しやすいです。

初めてのサンゴは何がいいかを聞かれたら、最初にオススメするサンゴです。

サンゴ飼育に興味を持ったら、まずはスターポリプからサンゴ飼育をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

最後まで見ていただきありがとうございます。



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次