初心者でも大丈夫!海水水槽に設置するヒーターについて解説します!

みなさま、お疲れ様です。
harutoです。

今回は水槽用ヒーターについてのお話です。

こんな人に読んでほしい
・海水水槽初心者の方
・水槽用のヒーターって何?必ず必要なの?
・水槽用ヒーターは種類が多くてどれを買えばいいのかわからない・・・
・ヒーターによるリスクってあるの?

そんな悩める方の参考になればと思います。

すぐに自分にぴったりのヒーターを見つけたい方はこちら

温度は26℃の固定でいいし、安く済ませたい方で
1 小型水槽の方
2 中型水槽の方

温度調整はしたいけど、できるだけやすく済ませたい方で
1 小型水槽の方
2 中型水槽の方

温度調整はできるし、ヒーター部分の交換ができる方がいい方で
1 中型水槽の方
2 大型水槽の方

目次

水槽用ヒーターは寒い時に水温を暖めてくれる!

水槽を始めるにあたり、必要なものシリーズで出てくるものに、水槽用ヒーターがあります。

海水水槽に限らず、水槽で熱帯魚や海水魚を飼育する際には水温の変化を最小限に抑える必要があります。

海水水槽であれば、水温25℃前後をキープする必要があります。

夏場は水槽用クーラーを使用し、水温の上昇を抑えますが、冬場は逆に温めなくてはいけません。

そこで水槽用のヒーターです。

水槽用のヒーターというのはこういうものです。

水槽に熱を発する棒のようなものを入れ、水槽の水温を温めます。

設定温度になったら、電源が自動的に切れます。

これにより、冬場でも一定の水温に保つことができるのです。

ヒーターが必ず必要とは限らない!

まず必要かどうかですが、住んでいる環境によるというのが結論です。

私は、 冬が近づき寒くなり始めたけどまだ暖房はつけません、っていう時期につけるようにしています。

私の家の暖房はパネルヒーターで、スイッチをつけたら冬を越すまで電源を切ることはしません。

頻繁にオンオフを繰り返すよりもエコとのことなのでそうしています。(ちなみに北海道です。)

一度パネルヒーターの電源が入れば、水温が下がったとしても24℃〜25℃くらいです。

なんなら、25℃を超えクーラーが作動しているくらいです。

10月の初めとかで寒い日が続き、でも暖房をつけるにはまだ早いかなーって時に水温が24℃を下回る可能性があります。

その時期に設置しています。

劣化を防ぐため、暖房をつけたタイミングで取り出しています。

しかし、24時間暖房はしない、外出時は暖房を切るという方であればヒーターはつける必要があります。

真冬の北海道であればすぐに水温は下がり、生き物たちにとって過酷な環境になります。

それであれば設置しないといけないでしょう。

居住している環境、飼育したい生体の適正な水温等を考慮し、水槽用ヒーターの導入を検討するのがいいかと思います。

ヒーターの種類

水槽用のヒーターについても各メーカーからさまざまなものが出ていますので、使用用途に応じて選びましょう。

有名なところで言うと、GEXやコトブキ工芸というメーカーのものがペットショップやホームセンターでよく見かけます。

選ぶポイントとしては、まず一つ目は自分の水槽に合うものかどうかです。

商品を見て、自分の水槽の水量に応じた大きさのヒーターを選ぶようにしましょう。

能力値が低いヒーターだと、温められるよりも冷やされるため、なかなか水温は上昇していきません。

そして二つ目は、温度調節が必要かどうかです。

ヒーターの種類には温度固定式と温度を調整できるサーモスタット付きのものがあります。

温度固定式はその名の通り、温度調節ができず、決まった水温までしか温められません。

温度調節式は低い温度から高い温度まで自由にダイアルで調整することが可能です。

それでは一つずつ水槽用ヒーターについて見ていきましょう。

温度固定式

こちらはパッケージに記載されているとおり、26℃に自動で温度を上昇させるものです。

もちろん水温を下げる機能は付いておらず、下がった水温を26℃まで上昇させたのち、電源が切れるものです。

温度調節は必要なく、26℃の固定でいい。とにかく安く済ませたいということであればこちらのタイプがおすすめです。

この温度固定式のいいところは、26℃に調整したいのであれば、水槽に本体を入れ、コンセントを挿すだけでいいという手軽さで、価格も他の種類に比べて安いのが特徴です。

ただし、26℃の固定ですので、厳密に海水水槽を25℃で維持したいということであれば、余計に温めすぎてしまうかもしれません。

しかし、水槽用クーラーと併用するのであれば、25℃までの温度上昇が可能になります。

私が使用しているゼンスイのZR -75Eという水槽用クーラーの後ろにはコンセントがあり、クーラーの温度センサーが設定温度よりも下回ると作動し、電源が入る仕組みです。

例えば、クーラーの設定温度を25℃にしていたとします。

水槽の水温が24℃になった時点で、ヒーターの電源がオンになります。

水温が上昇し始め、25℃になった時点でヒーターの電源が切れます。このように使用すれば、水温が26℃まで上がることはないのでいいかもしれません。

もし、クーラーのセンサーが壊れており、ヒーターの電源が入り続けたとしても、今度はヒーター側のセンサーが感知して、26℃で停止します。

クーラーをサーモスタットの代わりとして併用することで、こちらのタイプでも十分に使用できます。

ただ、26℃で海水魚が飼育できないのかというと、そんなことはないです。

飼育マニュアル的なサイトや本には25℃という数字を多く目にしますが、26℃をずっとキープするのであれば個人的には問題ないと感じます。

それよりも一日を通してコロコロと水温が変動する方が、生き物にストレスですのでそれよりははるかにいいです。

小型水槽向け

26リットル以下 30㎝キューブ水槽にはこちら

44リットル以下 45㎝規格水槽や30㎝ハイタイプの少し水量の多い小型水槽にはこちら

中型水槽向け

64リットル以下 60㎝規格水槽にはこちら

110リットル以下 45㎝キューブ水槽や60㎝ワイド水槽にはこちら

温度調節式一体型

こちらは、温度の調節ができるサーモスタットと一体型のものです。

引用:GEX株式会社ホームページより引用

温度固定型よりは値段は上がりますが、その代わり温度調整が可能になります。

温度を下げる機能はないので、もともと冷たい水から何℃まで水温を上昇させることができるかということです。

これのデメリットとしては、ヒーター本体が故障してしまうとサーモスタット部分と一体型のため、全交換しないといけないというところです。

ヒーターは消耗品のため、長く使用し続けるのであれば、交換することも考慮した、温度調節式分離型の方が長く見た時にはコスパがいいと思います。

とりあえず温度調整が可能なタイプが欲しいけど、できるだけ費用を抑えたいという方にはオススメです。

小型水槽向け

26リットル以下 30㎝キューブ水槽にはこちら

44リットル以下 45㎝規格水槽や30㎝ハイタイプの少し水量の多い小型水槽にはこちら

中型水槽向け

64リットル以下 60㎝規格水槽にはこちら

110リットル以下 45㎝キューブ水槽や60㎝ワイド水槽にはこちら

温度調節式分離型

こちらはヒーター部分と温度調節するサーモスタットが別々のものです。

引用:GEX株式会社ホームページより引用

先ほどの2タイプよりも価格は高いです。

しかし、ヒーターを交換する際には、交換用のヒーターのみを購入すればいいため、長期に渡り使用する際には、お得になります。

こちらのデメリットとしては、初期費用が少し高いというのと、温度センサーも水槽内に入れる必要があるため、水槽内がごちゃつくというところです。

オーバーフロー水槽の濾過層に入れるのであれば、水槽内はすっきり見えるので全く問題ありません。

中型水槽向け

64リットル以下 60㎝規格水槽にはこちら

110リットル以下 45㎝キューブ水槽や60㎝ワイド水槽にはこちら

大型水槽向け

150リットル以下 90㎝水槽に対応できるかどうか・・・

90㎝の規格水槽であれば、180リットル以上の水量になります。

その水量を300ワットのヒーター一つで問題なく水温管理ができるかは微妙です。

もし足りなければ、足りていない能力分、先ほど紹介したヒーターを追加していくのでいいと思います。

数値的には足りてなくても、意外と水温が25℃にキープされるというのがあります。

クーラーとヒーターの一体型

小型水槽用のクーラーにはヒーターの機能も付いているものがあります。

これ1台設置することで、水温の管理はバッチリです。

こちらを接続するためには、外部式フィルターのように水を循環させるポンプが必要になるため、小型水槽で外掛け式フィルターのみの場合は、あまり向いていないかもしれません。

ヒーターには水槽崩壊、全滅の危険性があります・・・

実はこれをみなさんに一番伝えたいと言っても過言ではありません。

水槽を長い間管理しているとよく話に出てくるのが、ヒーターによるトラブルです。

ヒーター本体を定期的に交換していれば問題ありませんが、メーカーの推奨している期間を超えて使用していたりすると、ヒーターの劣化により、水槽内で破裂するという話を聞いたことがあります。

それにより、中から重金属のような成分が出て、水槽の生き物が全滅という恐ろしいこともあるそうです。

あとは、ヒーターのセンサー異常により水温が過度に温められてしまうというものです。

海水魚であれば多少は耐えられるものの、サンゴを飼育しているとなれば、少しであっても温度上昇は避けたいところです。

温度の変化に関しては冷えすぎるよりも温まりすぎる方が生体、特にサンゴへのダメージが大きいと私は考えております。

ヒーターを使用する際は必ずメーカーの推奨する期間(だいたい1年〜2年)を守るようにしましょう。

1年くらいで交換するなんて、もったいないな〜と思うかもしれかもしれませんが、水槽が全滅することを考えたら安い出費です。

また、使用していない夏場は水槽から取り出すことで、コードなどの劣化を防ぐことができます。

予想外の水温低下や水温上昇を起こさないようにこまめな水温のチェックは必要です。

ヒーターの故障に伴う温度変化はすぐには気づけないかもしれませんが、毎日水槽の生き物を観察し、何か変化があった場合、水温も疑ってみましょう。

大きな水槽になればなるほど水温の変化が起こりづらいので、小型の水槽の方は特に注意が必要ですね。

ヒーターはクーラーのコンセントに付けたほうがいい

ゼンスイのクーラーなんかにはヒーター用のコンセントが付いています。

ヒーターをこちらに繋げば、水が設定温度よりも冷えたと判断した時にヒーターの電源が入り、水を温めてくれるというものです。

ただ、独立させたほうがクーラーが暴走した時にしっかりと温めてくれるのでいいと聞いたことがあります。

ちょっと考えてみました。

クーラーが暴走した時を考える

ヒーターをクーラーのコンセントに接続しないで独立させた場合

クーラーの水温センサーと独立してヒーターのセンサーを生かします。

クーラーのセンサー異常で、水温が高いと思い込み、水温をめちゃくちゃ冷そうとしてきた場合について考えます。

どんどん水温を下げている状況で、ヒーターのセンサーが反応すれば、冷えているから温めなくちゃと動き出します。

なので、水温が過度に冷えることを防いでくれます。

逆に、水温が低いと思い込んでいれば当然クーラーは作動しません。

独立したヒーターのセンサーで適温だと判断されれば何も起こりません。

ヒーターをクーラーのコンセントに接続して連動させた場合

連動させるしくみは、クーラーが水温低いと判断した時だけ、ヒーター側の電源を入れるようなイメージです。

なので、クーラーのセンサーありきです。

クーラーが水温をめちゃくちゃ冷そうとしてきた場合ですが、クーラー自身は暑いから冷やしたろって思っているのだから、当然ヒーター側の電源は入りません。

なのでクーラーの暴走で冷やしまくっている時はヒーターは死んでいるので、守ってくれません・・・

その結果、冷めるところまで冷めるのです・・・

逆のパターンで、水温が低いと思い込んでいればヒーター側の電源が入ります。

電源は入りますが、ヒーター側のセンサーが正常で、適温と判断されれば何も起こりません。

ヒーターが暴走した時を考える

ヒーターをクーラーのコンセントに接続しないで独立させた場合

次に考えるのは、ヒーターが暴走してしまった時のことです。

ヒーターのセンサー異常により、水温が低いから上げないといけないと判断され、めちゃくちゃ水温を上げられる場合です。

クーラーのセンサーが正常に働けば、当然クーラーが作動し、冷そうとしてくれます。

あとはヒーターvsクーラーの戦いです。

おそらくですが、能力的にヒーターが勝つんじゃないでしょうか。

クーラーにより抑制してくれるとはいえ、徐々に水温は上昇していくでしょう。

水温の上昇は防げません。

逆に水温が高いと判断されればヒーターは何も起こりません。

部屋が寒くても温めてくれないだけです。

そこまでの被害はないかなと感じます。

ヒーターをクーラーのコンセントに接続して連動させた場合

先ほどと同じで、水温が低いから上げないといけないと判断され、めちゃくちゃ水温を上げられる場合です。

そうなった場合ですが、クーラーのセンサーが正常であれば、もう温める必要はないと判断し、ヒーター側の電源を切ります。

これにより、過度に水温が上昇することを防いでくれます。

逆に水温が高いと判断されればヒーターは何も起こりません。

部屋が寒くて、クーラーのヒーター側の電源が入ったとしても、水温が高いと判断しているので何も動きません。

そして冷えていくのです・・・

結論、ヒーターはクーラーのコンセントにつなぐ!

水温上昇のリスクと水温低下のリスクを比較した場合、どちらの方が怖いかというと水温上昇の方です。

サンゴや海水魚は低水温よりも高水温の方が弱いイメージがあります。

それを防いでくれるのはヒーターとクーラーをつないだ場合です。

なので、いろいろ考えた結果クーラーと連動させた方がいいという結論に至りました。

ちょっと難しいですよね。笑

まとめてみます。

まとめ
 ヒーターをクーラーのコンセントに接続した場合、クーラーのセンサー異常で冷えすぎてしまった場合には何も守ってくれないが、ヒーターの異常で温めすぎることは防いでくれる!
 ヒーターを別のコンセントでとり、独立させた場合、クーラーのセンサー異常で冷えすぎてしまった場合には温めてくれて冷やし過ぎを防いでくれるが、ヒーターの異常で温めすぎることは完全には防げない!
→ 冷やしすぎるより温められすぎる方が怖いので、クーラーに接続した方がいいかも・・・

そこまで考える必要はないかもしれませんが、参考としてください。

まとめ

今回は水槽用ヒーターについて紹介しました。

海水魚を飼育するための本やホームページにはヒーターが必要というのをよく目にしますが、必ずしも必要となるわけではありません。

海水水槽であれば25℃前後であれば問題ありません。

水槽を置く環境だと適切な水温を下回ってしまうと判断すれば水槽用ヒーターを導入すればいいと思います。

ヒーターを入れたから安心と思って、何年もそのままだとヒーターの故障による水槽全滅もあり得ますので、使用するのであれば必ず商品の取説で使用期限を確認し、適切に交換を行うようにしましょう。

最後まで見ていただきありがとうございます。

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