皆様、お疲れ様です。
harutoです。
今回は、誰もが知っている海水魚、カクレクマノミについて紹介します。
はじめて海水魚を飼う初心者の方にもカクレクマノミはとてもオススメです。
カクレクマノミの飼育は難しくない
水温は25℃前後をキープ
一般的な海水魚と同じで、23℃から28℃くらいまでの変化には余裕で耐えられます。
しかし、水温の上下が頻繁に起こってしまうと病気になりやすくなります。
水槽用のヒーターやクーラーを使用し、水温を一定に保つことが重要です。
設定温度を25℃に保つように心がけましょう。
比重は1.023
一般的な1.023に合わせれば問題ありません。
サンゴ水槽の場合は比重を少し上げて、1.025にする場合がありますがその場合でも問題はないです。
硝酸塩への耐性
硝酸塩の蓄積にも耐えられる丈夫な海水魚です。
餌は何を食べる?
人工餌をバクバク食べるので、痩せて弱っていくというのがありません。
海水魚で飼育が難しいと言われている種類がいます。
その大きな理由としては、全然餌を食べてくれないというのがあります。
餌を食べてくれないとどんどん弱っていきます。
そして体力的に餌が食べれなくなって死んでしまいます。
元気なうちに餌を食べさせて、痩せさせないようにするのがポイントなのです。
そういう場合は冷凍の生餌などを与えて、少しずつ人工の餌も混ぜていって、最終的には人工の餌のみを与えるようにしていくという方法が一般的な方法だと思います。
この餌付けに関して初心者には難しく感じると思います。
生餌だととても美味しいみたいですが、水が汚れるスピードが上がりますし、栄養のバランスは人工の餌の方が上です。
なので、人工餌を食べてくれる方がいいのです。
野菜嫌いの子どもに野菜をそのままあげても食べてくれるわけありません。
なので、ハンバーグなどの大好きなおかずに混ぜて食べさせるという方法をとるみたいな感じですね。
カクレクマノミに関してはそういったことが不要で、最初から人工餌をバクバク食べてくれるいい子ちゃんなのです。

なんならお友達の分まで食べちゃいます。
お友達の分は食べない方がいいと思いますよ。
他の海水魚との組み合わせについて
他の種類の海水魚と一緒に水槽で飼育することを混泳と呼んだりします。
人間の世界みたいにいろんなタイプの性格のお魚がいます。
お魚関係も楽じゃないんですね。
カクレクマノミは非常に心穏やかな性格をしています。できれば争いごとはせず、平和に暮らしたいと願っています。
時々お友達にちょっかいをかけたりする時もありますが、いじめて殺しちゃうようなことはしないです。
海水魚飼育を難しくさせている理由の一つに、この混泳というのが挙げられます。
例えばカクレクマノミのような優しいタイプの海水魚を飼っていて、次に追加するお魚を攻撃的な性格の子にしてしまうと、カクレクマノミがひたすら追いかけられます。
そしてストレス地獄に陥ってしまいます。
いくら丈夫なカクレクマノミだとしてもずっと追いかけられ続けると、ストレスで病気になったり、食欲も無くなって弱ってしまいます。
カクレクマノミが十分に成長していて大きければ、そこまで攻撃されるということはないですが、まだ幼い頃だと結構追いかけ回されやすいです。
ペットショップで小さくてとても綺麗な海水魚がいても簡単に購入してはいけません。
その子の性格をしっかりと調べて、自分の水槽にいる海水魚との相性も確認してから購入することをオススメします。
ショップであれば、店員さんに自分の水槽のサイズ、入っている海水魚の種類を伝え、アドバイスをもらいましょう。
カクレクマノミとの相性がいい海水魚は?
カクレクマノミと相性のいい海水魚ですが、同じく穏やかで優しい海水魚と相性がいいです。
水槽サイズにもよりますが、大型の水槽であればいじめっ子がいても広いのでそこまでストレスにはならないのですが、45㎝キューブ水槽であれば、逃げ場がなく、ストレスに感じやすいです。
カクレクマノミと一緒に飼育するのにオススメな海水魚を紹介します。
ハタタテハゼ

小型のハゼの仲間です。
水中を角のような背ビレをピンと伸ばして、ぴょんぴょん泳ぎます。
白とオレンジで綺麗なグラデーションをしており、性格も優しいです。
人工餌もバクバク食べます。
ただ、とてもビビりで、追いかけられたりしたらすぐに岩陰に隠れて出てこなくなります。
なので一緒に飼育するなら、心優しいタイプの海水魚がいいでしょう。
よくびっくりして、水槽から飛び出すので、フタは必須ですね。

コガネキュウセン

小型のベラの仲間です。
青い海水魚水槽に映える綺麗な黄色をしています。
性格も穏やかで人工餌もバクバク食べます。
夜寝る時に砂に潜るという面白い特徴があるので、砂は必須です。
ないとストレスに感じるらしいです。
砂の粒はパウダーでなくてもそれなりにサラサラしていれば大丈夫です。

マンジュウイシモチ

一瞬性格キツいのかなと思うのですが、とても穏やかです。
穏やかというか無関心なほどに他の海水魚と一緒に泳ぎます。
華やかな見た目はしていませんが、水中を止まっているように泳ぎ、のんびりした感じでかわいいです。
人工餌もよく食べ、非常に丈夫です。
今紹介した3種類は全くと言っていいほどケンカはせず、一緒に仲良く暮らしています。
心穏やかで丈夫な種類です。
餌もよく食べ、金額も高くないという初心者にオススメな種類です。
餌は分ける必要はなく、みんな同じ餌を食べてくれます。
一緒に入れる海水魚に迷ったらこれらを選ぶと間違いないです。
カクレクマノミの魅力は?
今さらですが、魅力を改めて紹介します。
まずこのオレンジ色の体に白いラインが特徴の体色をしていて、とても綺麗です。
泳いでいる姿を見ればわかるのですが、ヒレをパタパタさせながらクネクネと泳ぐのが特徴で、とても可愛らしいのです。
ペットショップにいるカクレクマノミを見たら、絶対連れて帰りたくなります。
そして、ペアで入れると大きいほうがメスになり、小さいほうがオスになるという面白い特徴があり、2匹仲良く泳ぐ姿に癒されること間違いなしです。
飼育はできればペアで飼育してあげると2匹仲良く泳ぐ姿が見れますよ。
イソギンチャクとの共生に憧れるけど、飼育難易度は上がる
みなさんもイソギンチャクの中に入るカクレクマノミの姿をテレビや水族館で見たことがあるかと思います。
クマノミの仲間はイソギンチャクに体をこすったりすると、イソギンチャクが持っている毒によって体を綺麗にすることができます。
そして、中に入ると外敵から身を守ることができるので、イソギンチャクの中に入るといいことばかりです。
クマノミたちはイソギンチャクの体に触れても平気なのかと心配になりますが、表面に特殊な粘膜があるので大丈夫でなのです。
クマノミが餌をゲットするとイソギンチャクに運ぶので、イソギンチャクもその餌を手に入れられます。
これが共生と言われているものです。
お互いの利益のために別の生き物が一緒に暮らしたりするのが自然界では結構あります。
遺伝子的にそうなっているのか、本当に不思議ですよね。
その姿に憧れてイソギンチャクを購入しようと思っても、入ってくれるかはなんとも言えません。
最もカクレクマノミが入ってくれるイソギンチャクはハタゴイソギンチャクです。
ですが、このイソギンチャクの毒性は強く、他の魚が食べられてしまいます。
そして初心者には飼育するのがなかなか難しいと言われています。
飼育難易度が低いイソギンチャクでは、サンゴイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャクという種類がありますが、必ず入ってくれるという保証はありません。
そして飼育難易度が低いと言っても、海水魚飼育を始めた方からしたら、難しいと思います。
魚よりも水質の変化に敏感なのです。
カクレクマノミにとってイソギンチャクは絶対必要なのかというと、実はいなくても全く問題ないです。
初心者の方は、カクレクマノミのような海水魚をしっかりと飼育できるようになってから、ステップアップということでイソギンチャクを購入するのがいいかもしれませんね。
カクレクマノミの購入方法
ワイルド個体とブリード個体
よし、カクレクマノミを購入しようと決まれば早速近くの海水魚が売られているペットショップに行ってみましょう。
沖縄の海などから連れてきた野生の個体をワイルド個体、水槽で生まれて育った個体をブリード個体と呼んだりします。
ショップに行けばどちらも売られていることがあります。
同じカクレクマノミですが、違いがあるのです。
まず色ですが、ワイルド個体の方がブリードよりも若干濃いオレンジをしています。
価格については、ワイルド個体はブリードの2倍近くの値段がします。
海から採取してくるのにお金がかかるからなのでしょう。
餌については、ワイルド個体が連れてこられたすぐは、人工餌を餌として認識していない可能性がありますが、ショップで餌付けを行うと思うので心配はいらないです。
ワイルド個体が自然界の頃にイソギンチャクに入っていたのであれば、共生は容易にできると思います。
ブリード個体はイソギンチャクを知らないので、入るのに時間がかかるかもしれません。
特にこだわりがないのであればブリード個体を選んでおけば間違いないです。
選び方
カクレクマノミの選び方ですが、体に傷があったり、フラフラと泳いでいる子は避けた方がいいでしょう。
また、水槽の下の方でじっとしている元気のない子も避けた方がいいです。
そして餌をしっかり食べている子のほうがいいですね。
店員さんに餌をしっかり食べているかを確認するといいと思います。
そして、ショップに入ったばかりだとストレスを受けている可能性がありますので、到着してから2週間くらい経過している個体だとなおいいでしょう。
あとは、模様の好みです。
カクレクマノミによって同じに見えて模様が多少異なります。
一般的な模様ではなく、白いラインが途中で切れているような個体をイレギュラーバンドと呼んだりしますが、個性があって自分は好きです。

通常の模様

イレギュラーバンド
この子がいいっていうのが見つかると思いますので、じっくり選んでください。
そして出来れば同じ大きさの子を2匹選んで欲しいです。
この2匹がペアとなり、水槽の中で仲良く泳いでくれます。
近くにペットショップがない場合
その場合はネットショップで購入しましょう。
有名なところでは、チャームです。
自分で模様など好きな個体は選べないというのがありますが、最近は梱包もしっかりしており、丈夫な個体をしっかりと選んでくれるので、安心して注文できます。
購入時のポイントまとめ
- 初心者はブリード個体を選んでおけば間違いないです。
- 体に傷がなく、元気いっぱいに泳いでいる個体を選びましょう。
- 可能であれば入荷してから2週間くらい経って落ち着いた個体を選びましょう。
- 自分がじっくり観察して気に入った個体を選びましょう。
最後に
今回は初心者におすすめのカクレクマノミについて紹介しました。
綺麗で可愛くて、丈夫で飼いやすいという最高の海水魚です。
みなさんもこの可愛いカクレクマノミを飼いましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。