こんにちは、harutoです!
今回は小型水槽で海水魚飼育をはじめるために必要なものを一緒に考えていきたいと思います。
そもそも海水魚飼育をするためには何が必要なの?
どう始めたらいいの?
そんな疑問がある方は、こちらを先に見てください!
はじめての方でもわかりやすく海水魚飼育のはじめ方について解説しています。

はじめに
まず小型水槽についてですが、水槽サイズが45㎝の水槽、水量で言えば約35リットル以下のものを小型水槽と呼んだりします。
海水魚を飼育するうえで、水量が多ければ多いほど、水質が安定するため、飼育しやすくなります。
小型水槽だと、水量が少なくなってしまうため、一般的には難しいと言われています。
しかし、飼育する海水魚の数を少なくすることで、飼育は可能になります。
小型水槽のメリット・デメリットは次のとおりです。
もし、カクレクマノミ2匹くらいを小さな水槽で飼育したい!金額もできるだけ抑えたい!という方にはぴったりな水槽だと感じます。
海水魚を飼育するために必要なものがいくつかあります。
まずは水槽です。
そして、その水槽にあった資機材を選んでいきます。
水槽自体も多くの種類があり、水を綺麗にするフィルターも数多くあります。
はじめての方が一から選ぼうとすると、何を選んでいいのか困惑してしまうでしょう。
ここでは、水槽と水槽にあった資機材をいくつか紹介しますので、参考にしていただければと思います。
水槽を選ぼう
水槽は正直なんでもいいです。
自分がショップで気に入ったものでもいいですし、安いものでもいいです。
個人的におすすめは全てガラスの水槽です。
黒いプラスチックの枠がついているものは、インテリアとしてはあんまり映えないです。(個人的な感想です。)
いくつか紹介していきます。
30㎝水槽 約14リットル
こちらは一般的な30㎝水槽で、奥行きが短かく、横長な水槽です。
前面の両サイドが湾曲しており、美しい水槽です。
ただ、水量は14リットルと少ないため、もう少し欲しいところです。
30㎝キューブ水槽 約25リットル
縦、横、高さがすべて30㎝でサイコロのような水槽です。
水量は約25リットルで、先ほどの水槽に比べて2倍近くの水量になります。
この四角い形はとてもスタイリッシュで、部屋のどこに置いてもインテリアとして馴染みます。
中央部分にライブロックをいくつか組むだけで、左右対称なおしゃれな水槽になります。
個人的には小型水槽であれば、デザイン、金額的にもこちらを一番おすすめします。
30㎝ハイタイプ水槽
高さ40㎝ 水量32リットル
高さ50㎝ 水量40リットル
この水槽は縦、横が30㎝であるのに対して、高さがある水槽です。
コンパクトに設置できるにもかかわらず、より多くの水量を確保することができます。
高さがあるため、立体的なレイアウトが楽しめます。
高さのある水槽が好みの方にオススメです。
高さ50㎝の水槽は、メンテナンスの際に下まで手が届きづらいかもしれませんので、その点だけ注意が必要です。
45㎝水槽 約38リットル
こちらは一般的な45㎝水槽で、奥行きが短かく、横長な水槽です。
30㎝水槽と同様に前面の両サイドが湾曲しており、美しい水槽です。
水量は約38リットルと十分です。
小型水槽の中では一番飼育しやすいサイズだと思います。
フィルターやプロテインスキマーを選ぼう
フィルターとは、水を綺麗にするための装置みたいなものです。
ポンプの力で吸い取った水槽の中の汚れを、物理的に取り除いたり、バクテリアの力で綺麗にして、水槽に戻します。
このフィルターもとても多くの種類が用意されています。
種類で分けると、外掛け式フィルター、外部式フィルターというものがあります。
小型水槽であれば外掛け式フィルターが一般的ですが、外部式フィルターにすると水槽用クーラーや殺菌灯に接続することも可能になります。
外掛け式フィルター
一般的な外掛け式フィルターです。
こちらの商品はとてもスリムでかつ音が静かという優れものです。
デザインもスッキリしていて見た目が好みです。
USBアダプターは付属していませんので、家に余っているものを使用するか、別途で購入する必要があります。
外掛け式フィルターに関しては、濾過能力がどうしても落ちてしまうため、一つ上のスペックのものをオススメします。
プロテインスキマー
プロテインスキマーとは、簡単に言えばとても小さな空気の泡の力で水中の汚れを外に出してしまうという素晴らしいものです。
また、水中に酸素を供給することができるため、海水魚が酸欠になる心配がありません。
なくても飼育はできますが、設置することで、劇的に海水魚が飼育しやすくなるでしょう。
プロテインスキマーについて詳しく知りたい方はこちら

プロテインスキマー機能付き外掛け式フィルター
こちらは、外掛け式フィルターとプロテインスキマーが一体となったものです。
フィルターとプロテインスキマーを別々に設置してしまうと、水槽周辺がごちゃごちゃしてしまいますが、これだととてもスッキリしますね。
この商品は大と小がありますが、濾過能力が大きいに越したことはありませんので、設置できるのであれば大がいいでしょう。
外部式フィルター
外部式フィルタード定番のエーハイムです。
とても多くのラインナップがありますが、小型水槽であれば2213を購入しておけば十分すぎるくらいです。
外部式フィルターの特徴は、なんといっても高い濾過能力です。
外掛け式フィルターよりもたくさんのろ材を入れることができます。
また、水槽からホースにより繋がっており、フィルター本体をキャビネットの下などに入れると水槽がスッキリします。
水槽用のクーラーや殺菌灯を設置する際には、フィルターから出ているホースに接続すればいいため、一緒に組み合わせようとするのであれば、外部式フィルターにしましょう。
外部式フィルターのデメリットとしては、フィルター内が密閉構造であるため、どうしても酸欠になりやすいというところです。
外部式フィルターにプロテインスキマーをセットで組み合わせれば問題ありません。
一緒についてくる緑色のパイプが気に入らなければ、ガラスパイプに変更しましょう。
ホースも透明なものにすれば、より美しい水槽になります。
濾過能力をアップさせよう
別のろ材を追加で入れるというのも効果的です。
外掛け式フィルターであれば、どうしても外部式フィルターよりも濾過能力が劣ってしまいます。
理由としては、ろ材の入るスペースが少ないからです。
そこで、高性能なろ材です。
少ない量で大きな効果が得られる高性能なろ材を、小さな隙間に入れるだけで濾過能力が格段に高くなります。
もちろん、外部式フィルターのろ材をこちらに変更するのもいいと思います。
水温を安定させるために
クーラー兼ヒーター
小型水槽の水温管理はこれ一つあれば解決します。
暑い時は、水温を下げてくれますし、寒い季節には水温を上げてくれます。
先ほど紹介した外部式フィルター、エーハイム2213との接続に関しても付属のジョイントによりホースへの接続が可能です。
適合循環流量に関しても、問題ありません。
ただ、本体自体の金額が高いため、なかなか躊躇してしまいますよね・・・
冷却ファン
こちらは水槽のフチに引っ掛けるタイプの冷却ファンです。
小さい扇風機です。
水面に向かって風を送ると、約4度水温を下げることができます。
金額もそこまで高くはないので、小型水槽であればこちらでも十分と感じます。
注意点としては、水の蒸発が早くなるため、毎日の足し水をしっかり行い、比重が変化しないように維持管理することが大切です。
ヒーター
こちらは、寒い日に水温を上げくれるものです。
これは住んでいる地域によると思いますが、冬に水温が25℃を下回るようであれば、あった方がいいと感じます。
おすすめの組み合わせ
色々と紹介してきましたが、どんな組み合わせがいいかもう一度考えてみましょう。
①しっかり手厚く
今後、サンゴ飼育もがっつりやりたいし、水槽の環境をしっかりと維持管理したい!!
そういう方には外部式フィルター+プロテインスキマー+クーラーのセットでしょう。
とりあえずこのセットがあれば、水質管理、水温管理については全く問題ありません。
プロテインスキマーをつけることによって、濾過能力の強化と酸素の供給が可能になります。
ついでに殺菌灯も追加して、コケ、病気対策を行えばより万全です。
これ以上ないセットですね・・・
正直、小型水槽にここまでするかっていう気持ちになってしまいます・・・
小型水槽の手軽さをもう少し体感するのであれば、設備をもう少し抑えましょう。
② そこそこ戦える
あまりお金をかけたくないがしっかりと海水魚を飼育したい、いずれはサンゴにもチャレンジしたい!!
そういう方であれば、プロテインスキマー付きの外掛け式フィルターにするといいでしょう。
プロテインスキマーがセットになっているので、濾過能力も非常に高いです。
水槽への酸素供給もバッチリです。
あとは必要に応じて、冷却ファンやヒーターを追加しましょう。
自分が今から小型水槽をはじめるのであれば、30㎝キューブ水槽にこの海道河童(大)の組み合わせを選ぶでしょう。
追加でバイオメディアを隙間にぶち込みます。
③ 本当に最低限でいい
とりあえず海水魚を飼育できる最低限でいい。お金もできるだけかけたくない!
そういう方であれば、外掛け式フィルターがいいと思います。
水槽と外掛け式フィルターさえあればとりあえず飼育は可能です。
冷却ファンとヒーターは様子を見ながら考えましょう。
海水魚は何匹まで入れられる?
小型水槽で海水水槽をはじめて思うのが、
「結局あと追加で何匹入れられるの?」
だと思います。
10リットルにつき小型の海水魚1匹が基本です。
30㎝キューブ水槽であればカクレクマノミ2匹ってところでしょうか。
それはよく言われることなんですが、設置してある環境によってはさらに数匹入れることも可能になります。
実際に小型水槽に何匹も群れで飼育している水槽もよく見かけます。
水槽やフィルター内にバクテリアが十分に育ち、プロテインスキマーが十分な効果を発揮していれば、急激にアンモニアや亜硝酸塩が蓄積するということがなくなります。
そういう状況であれば、追加で海水魚を入れていっても問題ないかと思います。
水質を測定し、アンモニアと亜硝酸塩がゼロであるのはもちろんのこと、硝酸塩が50ppmを超えないように定期的に水換えを行う必要があります。
水質的に問題なくても、他の魚に追いかけられ、逃げ場がなくストレスで死んでしまうというのがありますので、海水魚同士の組み合わせなども影響してきます。
穏やかな海水魚同士、例えばカクレクマノミとハタタテハゼ、コガネキュウセン、マンジュウイシモチなどは穏やかな性格をしているため、仲良くやってくれると思います。
最初から、海水魚を何匹も入れて、のびのび泳がせたいという気持ちがあるのであれば、中型水槽以上をオススメします!
まとめ
小型水槽で飼育するメリットは、なんといっても手軽さにあります。
できるだけ小さい水槽がよくて、初期費用もそこまでかけたくないということであれば小型水槽がおすすめです。
もし、小型水槽での海水魚飼育が楽しくて、もっといろんな海水魚やサンゴを飼育したいというふうになれば、中型、大型水槽へのサイズアップを行いましょう!
最後まで見ていただきありがとうございます。